目次
頭皮マッサージを実践したら痛い…
頭皮マッサージは、自分でも手軽に行える頭皮ケアとしてよく紹介されていますよね。
薄毛対策や、健やかな髪を育てる目的でいざ実践してみたら、頭皮が痛い…なんてことはありませんでしたか?
頭皮を触って痛みを感じるとあれば不安になりますよね。
正しく行えば気持ちいい頭皮マッサージですが、やり方や頭皮の状態によっては痛みを感じることもあるのです。
今回は、頭皮に痛みを感じる原因と対策方法や、正しいマッサージ方法を詳しく解説します。
頭皮マッサージの効果は?
頭皮マッサージは効果がある、薄毛に効果的、とよく聞きますよね。
結論から先に言うと、確かに頭皮マッサージは薄毛の対策予防に効果を発揮します。
では、具体的にどのような効果があるのか、以下にまとめました。
- ・頭皮の血行促進
- ・コリをほぐして頭皮を柔らかくする
- ・毛穴詰まりの改善
頭皮マッサージで期待できる一番の効果は、頭皮の血行が促進されることです。
髪の成長に必要な栄養は血管を通って毛乳頭へ運ばれるので、血行が悪くなると髪の成長の妨げとなります。
頭皮が硬いというのも、血行不良が進行している症状の一つですね。
マッサージによって血行が良くなれば、頭皮環境が整うので抜け毛や薄毛の予防効果が期待できます。
また、マッサージによって毛穴に詰まった汚れを押しだす効果も期待できますよ。
薄毛対策以外にも、頭皮マッサージはリラックス効果や、顔のリフトアップ効果などさまざまな嬉しい効果が期待できます。
頭皮マッサージをしたら痛い理由とは?
嬉しい効果がたくさん期待できる頭皮マッサージは、すぐにでも取り入れたいですよね。
口コミを見ていると、「気持ちいい!」「リフレッシュできる!」といったものが多いのに、痛みを感じる原因とは何があるのでしょうか。
頭皮マッサージが痛い原因は、以下の2つが考えられます。
- ・頭皮が炎症を起こしている
- ・頭皮マッサージの力が強すぎる
頭皮のコリをほぐそうと、思いっきり力を込めてマッサージしたら痛いのは当然ですね。
しかし、力加減を注意しても痛い場合は、頭皮に何かしらのトラブルが起きている可能性が考えられます。
鏡を見ながら頭皮を触って、痛みを感じる個所を確認してみましょう。
頭皮の炎症による痛みの症状は4種類!
頭皮マッサージが痛い場合は、頭皮に何かしらの炎症が起きている可能性があるとご紹介しました。
具体的に、触って痛いと感じる頭皮トラブルの主な症状4つを詳しく解説していきます。
頭皮の乾燥による痛み
一番身近で起こりやすい頭皮トラブルの一つが、乾燥による炎症です。
毛髪に覆われていて忘れがちですが、頭皮も皮膚の一部なので顔や体と同じように乾燥します。
顔や身体の皮膚も、乾燥がすすむと痒くなったりヒリついて痛いといった症状が出ますよね。
もし、頭皮にかゆみやヒリつき、粉をふいたようなフケなどの症状がみられる場合は、頭皮の乾燥が痛みの原因になっているかもしれません。
原因
頭皮が乾燥する原因は、さまざまなことが考えられます。
- ・洗浄力の強いシャンプーを使っている
- ・外気の湿度の低下
- ・紫外線を長時間浴びる
- ・生活習慣の乱れ
頭皮が乾燥する原因として最も多いのは、洗浄力の強いシャンプーで必要な皮脂も落としすぎてしまうことです。
汚れを落とすために強い力で洗ったり、熱いお湯ですすぐのも乾燥をすすめる原因となります。
その他には、乾燥しやすい秋冬、紫外線やエアコンの風によって乾燥する夏場など、季節的な要因が関係していることもあるでしょう。
また、不規則な生活習慣は新陳代謝の低下を招き、バリア機能が弱まることで頭皮の保水能力が低下することもあります。
対策
頭皮の乾燥を感じたら、まず最初にいつも使っているシャンプーの見直しをしてみましょう。
10代、20代の皮脂分泌が盛んな時期は問題がなくても、年齢を重ねるといつものシャンプーが合わなくなることもあります。
頭皮の乾燥が気になる時には、不要な汚れだけを落とすアミノ酸系洗浄成分のシャンプーがおすすめです。
季節的な乾燥の場合は、加湿器を使用したり、帽子や日傘を使って紫外線対策をするなどして予防しましょう。
また、スキンケアと同様に育毛剤や頭皮の保湿ローションを使ったお手入れも、頭皮の乾燥改善に効果が期待できます。
頭皮のコリによる痛み
頭皮のコリも、マッサージの時の痛みの原因の一つです。
意外と意識していませんが、頭皮の下にも前頭筋、側頭筋、後頭筋という筋肉が存在します。
この頭皮の筋肉も、肩や腰と同様に血行が悪くなると凝り固まってしまうのです。
コリの正体は、筋肉が過度に緊張し、力が入り続け周りの血管を圧迫し血流を悪くしている状態です。
そこにグイっとマッサージの刺激が入れば、ただでさえ緊張状態が続き筋肉が疲労している状態なので痛みを感じるのは当然ですね。
肩こりや眼精疲労などがある人は、頭皮の筋肉もこっている可能性が高いでしょう。
原因
頭皮のコリの原因は主に血行不良だとお伝えしました。
ただ、血行不良と一言でいってもその要因はさまざまです。
- ・過度なストレスで血管が収縮するため
- ・眼精疲労が蓄積し、頭皮の筋肉の緊張状態が続く
- ・肩こりが酷く頭皮の血流が悪い
頭の筋肉がこってしまう原因は、その多くが周辺の筋肉の酷使が要因となることがほとんどです。
例えば最も多いのが、スマホやパソコンの見過ぎで目の筋肉を酷使することによって起こる眼精疲労です。
眼球周りの筋肉は、頭皮の筋肉の近くにあるため緊張しコリやすいんですね。
また、同じ姿勢を続けることで肩がこると、頭皮への血流の流れが悪くなり頭皮のコリにつながります。
対策
頭皮のコリを解消するには、血行を良くして筋肉の緊張をほぐす必要があります。
この一番の解消法が、それこそ頭皮マッサージです。
痛い場合は無理にマッサージをすると良くないので、眼球や肩をホットタオルなどで温めて少しずつ緊張をほぐしていくのがおすすめですよ。
シャンプーの時に、シャワーの水流を使って頭皮を優しく刺激するのもコリの解消には効果的です。
段々とコリがほぐれてくれば、頭皮マッサージをしても痛いと感じることはなくなるでしょう。
痛みがなくなったら頭皮マッサージを毎日とりいれ、また頭皮がこらないように対策をしてくことをおすすめします。
また、頭皮の血流が悪くなる原因となる過度なストレスはこまめに発散しておくようにしましょう。
頭皮ニキビによる痛み
頭皮マッサージをしている時、部分的に痛い場合は頭皮ニキビができている可能性があります。
顔にできるニキビと同様、ヒリヒリジクジクとするような痛みがあるでしょう。
乾燥や頭皮のコリと違って、ニキビの場合は目で見ても触っても分かるんので、分かりやすい頭皮トラブルの一つですね。
ニキビは毛穴の中で炎症を起こしている状態なので、できている箇所はもちろんその周辺もマッサージをすれば痛いのは当然です。
無理にマッサージを続けると炎症部分が化膿し悪化する可能性もあるため、マッサージは控えたほうがいいでしょう。
原因
頭皮ニキビができてしまう原因は、主に以下のようなことが考えられます。
- ・誤った洗髪方法で頭皮のバリア機能が低下している
- ・汚れや泡のすすぎ残しが毛穴に詰まっている
- ・生活習慣の乱れで皮脂分泌が過剰
頭皮ニキビは、顔にニキビができるのと同じで毛穴に皮脂や汚れが詰まり炎症を起こした状態です。
正しい洗髪で不要な汚れだけを落とし、頭皮を清潔な状態に保っていればニキビができることはそうないでしょう。
しかし、そもそも誤った洗髪をしていれば汚れを取りすぎたり、すすぎ残しが毛穴につまりニキビができてしまいます。
また、正しく髪を洗っていても、不規則な生活習慣が原因で皮脂の分泌量が多ければそれだけ毛穴に詰まりやすくなるでしょう。
対策
頭皮ニキビの対策は、頭皮を清潔な状態に保つことが一番です。
洗浄力の穏やかなシャンプーで、しっかりと毛穴の汚れをもみ出すように正しい方法で頭皮を洗いましょう。
また、頭皮状態が荒れている場合は、抗炎症効果のある育毛剤で頭皮環境を整えるお手入れを一緒にすると効果的です。
シャンプーをした後も皮脂が多く、頭皮のべたつきが気になる人は同時に生活習慣も見直してみることをおすすめします。
特に、皮脂が多い人は食生活や睡眠時間を見直してみましょう。
皮脂量が正常になることで、頭皮ニキビができにくい環境を整えることができますよ。
後部神経痛による痛み
頭皮マッサージが痛いと感じる人の中には、後部神経痛という症状が原因の場合があります。
後部神経痛は、片側の後頭部から耳の後ろあたりに、ピリピリと電気が走るような痛みがあるのが特徴です。
痛みには個人差があるようですが、酷い場合はシャワーの水圧や、髪をとかしただけでも痛みを感じることもあるのだとか。
指で押すとズキっとした強い痛みがあるため、頭皮マッサージをするとかなり痛いでしょう。
後部神経痛は、常に痛みがある人と突発的に痛くなる人と分かれるようです。
素人で後部神経痛を見極めることは難しいです。
しかし、頭皮を鏡で見て湿疹や赤みなどの異常がないのに触ると痛い、頭皮の違和感が続く場合は神経痛の疑いがあると考えましょう。
原因
神経痛の症状が出る原因はいろいとありますが、主に下記の項目に当てはまる方は注意が必要です。
- ・ストレスを溜め込みやすい
- ・同じ姿勢でいることが多く肩こりが酷い
- ・下を向いて作業することが多い
後部神経痛は、後頭神経を中心とする3つの神経のいずれかが刺激されることで起こる痛みです。
ストレスは神経を興奮させ、痛みに対する感受性を強めるため、神経痛などの症状が出るのです。
また、首の筋肉が緊張した状態が続くと、後頭神経が圧迫されるため神経痛の症状がでることも。
そのため、慢性的に肩こりがある人や、ずっと同じ姿勢でいる、特に下を向いて作業をする人は後頭神経痛になりやすいでしょう。
対策
後部神経痛の原因でもお伝えしましたが、ストレス、肩こりは神経痛の大きな原因になります。
神経痛の原因にストレスの可能性が考えられる人は、とにかくストレスを発散することを考えましょう。
休日を利用して一気に発散するのもいいですが、日ごろのストレスを溜め込まないように1日の終わりにリラックスする時間を設ける方法がおすすめです。
寝る前にゆったりとストレッチやヨガをしてリフレッシュしたり、ゆっくりお風呂に入る等なんでも構いません。
肩こりなど筋肉の疲れがある人は、ホットタオルを肩や首にあててリラックスしたり、ストレッチをするとストレス解消とコリの解消が一気にできますよ。
セルフケアで対策をする方法をご紹介しましたが、痛みが強い人やなかなか改善しない人は、病院を受診することも検討しましょう。
後部神経痛かどうか分からない時は、まず脳神経外科を受診してみてくださいね。
頭皮マッサージの正しい手順
頭皮マッサージをして痛みを感じる原因の一つに、間違ったマッサージが原因になることもあると説明しました。
どんなに頭皮が健康な状態であっても、やり方を間違っていては気持ちいいマッサージも痛いものになってしまいます。
頭皮ケアを実践するのであれば、正しいマッサージ方法を確認しましょう。
- ①両手の指をクマの手のように開き、髪の毛の下に指を入れるようにします。
- ②指の腹で、下から上に頭皮を動かすように全体を揉み解していきます。
- ③こめかみ付近のサイド、生え際、頭頂部、後頭部と部分的にマッサージを進めるといいでしょう。
頭皮マッサージのやり方は、文章で見てもなかなか理解できないこともあるでしょう。
そこで、やり方がとても分かりやすくまとめられた動画を、以下にご紹介します。
頭皮のミカタ・簡単頭皮マッサージその1
美容師さんが考案したマッサージ方法が紹介されています。
短い時間でできて、かなり分かりやすいので参考にしてみてくださいね。
頭皮マッサージを実践する上での注意点
正しい頭皮マッサージ方法を確認したら、次はマッサージの注意すべきポイントをチェックしましょう。
どんなに正しい手順でやっても、力加減などを誤れば痛いマッサージになってしまいます。
強くやりすぎない
当然のことですが、強い力でマッサージするのは良くありません。
髪の毛があるので忘れてしまうのですが、頭皮も皮膚です。
強い力で揉んだり擦ったりすると、頭皮を傷つけ炎症などのトラブルの原因になってしまいます。
基本の力加減は、「痛気持ち良いぐらい」が目安です。
爪を立てず、指の腹で優しく揉みこむように、力加減には最大限に注意しましょう。
長くやりすぎない
頭皮のコリをほぐすため!と、じっくりマッサージをやりたくなりますが、長時間のマッサージはNGです。
実際のところ、長くやれば頭皮のコリが解消するわけでもありません。
むしろ、長時間マッサージを続けることで筋肉に刺激を与え続けてしまい、負担になることもあります。
基本的に頭皮マッサージは、1日1回、5分程度を目安に行うのが適切です。
長期間継続して行う
頭皮マッサージは、1日1回行えばリフレッシュ効果はその都度実感できます。
しかし、頭皮のコリや疲れは毎日蓄積されるもの。
頭皮環境を整えるために行う場合、頭皮マッサージを1回やった程度で効果を実感することは難しいです。
そのため、頭皮マッサージの効果を実感したいのであれば、長期間継続することを前提に取り入れましょう。
頭皮のコリを毎日少しずつ解消することで、効果を実感できますよ。
頭皮マッサージは適切な方法で行いましょう!
頭皮マッサージは、頭皮環境を健やかに整えるためのセルフケアとしてとても有効な方法です。
しかし、頭皮トラブルがある状態で行うと、気持ちいいどころか痛いだけの場合もあります。
痛い!と思った時には無理をせず、頭皮トラブルがある場合にはそちらの治療を最優先に行うことをおすすめします。
また、頭皮マッサージを行う場合には、正しい方法で取り入れるようにしましょう。
もし、セルフケアでのマッサージが不安な場合は、一度美容院やヘッドスパ専門店で頭皮マッサージの施術を受けてみるのもおすすめですよ。
正しく取り入れればとても気持ちの良い頭皮ケアなので、ぜひ試してみてくださいね。
コメントを残す